オランダのバースプランって何を書くの?実際に記入した内容を公開
公開: 2026-07-17
「バースプランって何ですか?」と産院で聞かれたとき、正直ピンとこなかった。でもいざ書いてみると、自分が出産にどんな希望を持っているか、ちゃんと言葉にする機会になった。今回は、オランダの産院で実際に記入したバースプランの内容と、書いてみて気づいたことをシェアします。
バースプランとは?
バースプランとは、出産に向けた希望や方針をあらかじめまとめた書類のこと。本人だけでなくパートナーや担当の産科医・助産師も一緒に確認して、みんなで出産のイメージをすり合わせるためのものです。
オランダでは、産院が専用フォームを用意しています。出産の4週間前の検診に持参するよう言われ、「パートナーと一緒に来るといい」とフォームに書いてありました。
記入した内容は医療記録に追加され、出産前も出産中も参照できる建前になっています。
バースプランは、両親学級でも取り上げられます。妊娠期間中に少しずつ考え、話し合いながら形にしていくものなので、「突然書いて」というより「じわじわと意識が育っていく」感じです。
実際のフォームの項目
フォームには以下のような項目があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コーチングへの希望 | 声かけのトーン、音楽、進捗の伝え方など |
| 痛みへの対処 | 無痛分娩(硬膜外麻酔)を使うかどうかなど |
| 出産体位の希望 | 出産台・バス・体位(選択肢を産科医が説明) |
| 赤ちゃんへの希望 | カンガルーケア・肌と肌の触れ合いなど |
| 胎盤への希望 | 分娩室で見たいかどうか |
| 産後ケアの希望 | 授乳方針・臍の緒を切る人・同室希望など |
| その他 | 立ち会い人数・研修生の有無など |
フォームには「答えは決定的でなくていい、出産中に変えてもいい」と明記されています。これがオランダらしいな、と思った。
私が実際に書いた内容
長女の出産時に作ったものをベースに、長男の時も見直して流用しました。2人目になるとさすがに「こういうことを書くんだな」という感覚はあるけれど、内容は毎回ちゃんと考え直した方がいい。希望が変わっていることもあるから。
こんなふうに記入しました(長男時)。
- コーチング:「ポジティブに、優しく、声をかけてほしい」「リラックスできる音楽をかけてほしい」「こまめに進捗を教えてほしい」
- 痛みへの対処:硬膜外麻酔(無痛分娩)を希望
- 出産体位:夫が頭側に寄り添い、セミリクライニングで出産
- 赤ちゃんへ:母親・父親の両方とカンガルーケアをしたい(フォームに下線を引いて強調した)
- 胎盤:分娩室で見たい
- 産後ケア:母乳・ボトルミルク混合、夫がへその緒を切る、写真撮影・赤ちゃんと母親は同室。できる限り長く入院していたい。
- その他:研修生・実習助産師の立ち会いは不可
「両親ともカンガルーケア」「へその緒は夫が切る」みたいな希望も、ちゃんと項目がある。日本だとなかなか書けないことも書ける感じがした。
バースプランを書いて気づいたこと
書いて終わりじゃない、というのが正直な感想。
出産中はドタバタしていて、フォームが必ずしも読まれるわけじゃない。希望があるなら、産科医や助産師に口頭でもしっかり伝えることが大事。場合によっては「戦う」くらいの気持ちで伝えないと通らないこともある。
実際、計画通りにいかなかったことも正直あった。
長女の出産では「混合育児」と書いたけれど、その時はボトルミルクなしで進むことになった。長男の時は「研修生・実習助産師の立ち会いは不可」と書いていたのに、結局その場で許可した。当日になってみると「まあいいか」という気持ちになったのかもしれないし、断りにくい空気もあったかもしれない。でも、結果的には悪くなかった。
バースプランは「そのとおりにする約束」じゃなくて、自分の希望を整理しておくための道具だと思う。書くこと自体、夫と「どんなお産にしたいか」を話し合う時間になる。それだけでも意味があった。
バースプランは「保証」じゃなくて、「準備」。書いたあと、どう伝えるか——そして当日どう判断するか——がセットだと思う。
まとめ
- バースプランは出産の4週間前の検診に持参
- コーチング・体位・カンガルーケア・産後ケアなど細かく希望を書ける
- 「答えは変えていい」前提なので、まず書いてみるのが大事
- 書いただけでは伝わらないことも。口頭での確認もセットで
オランダの出産前後の流れについては妊娠検診の体験記や出産体験記もあわせてどうぞ。
※この記事は個人の体験談です。制度・方針は産院によって異なります。最新情報はかかりつけの産院にご確認ください。