二人目の母乳育児は驚くほどラクだった|メデラ搾乳器の使い分けと「割り切り」で乗り切った長男編

公開: 2026-07-26

長女の母乳育児は、正直しんどい思い出ばかりでした。母乳が出ない、搾乳器の日々、乳腺炎……(詳しくは長女の母乳育児の振り返りに書いています)。

その反省を踏まえた二人目・長男の母乳育児は、同じ私の体なのに、驚くほどラクでした。何が違ったのか。ひとことで言うと「汲々としない」「割り切る」と最初に決めたことだと思います。この記事では、長男の時にやった搾乳器の使い分けと、クラームゾルフに教わった搾乳器の「ブーストさせる使い方」、そして完全ミルクへの自然な移行までをまとめます。

長女の時:シリンジ授乳と搾乳の無限ループ

長女の時にどれだけ大変だったかを、ひとつだけ。

母乳がなかなか出なかった頃、「ボトルでミルクをあげると、おっぱいより簡単に飲めてしまうので、おっぱいを飲まなくなる」と言われていました。そこでボトルではなく、シリンジ(注射器)に細い管をつけて、大人の小指と一緒に赤ちゃんの口に入れて飲ませる方法をやっていました。乳首を吸うのと近い感覚で飲ませられる、というやり方です。これは基本的に夫の担当でした。

新生児は3時間おき、1日8回の授乳。その間、私は搾乳器で搾乳し、夫はシリンジにミルクを詰めて長女に飲ませる。しかも粉ミルクはシリンジに詰まるし、1日8回洗っているとシリンジの目盛りが消えてきて「これ何cc入れたんだっけ?」と途方に暮れる。小指に管を忍ばせるパターンはまだしも、おっぱいに管を沿わせるパターンは本当に難しくて、口に入っているのに吸えておらず、ダラダラこぼれているだけのことも。

とにかく「いかに吸わせるか」に夫婦で疲れ果てていました。

補足:この時、クラームゾルフも助産師もなぜ母乳が出ないのか不思議でしょうがなかったようです。豊胸手術とか過去に何か手術したことある?とか(いや、ないですよ)胸の方に問題があるような感じの言い回しだったので、今思えばなんともないことでも、あの時はメンタルがやられました(涙)3ヶ月後にクラームゾルフが様子を見にきてくれた時にも、たまたま日本人を2人みてるんだけど、なぜ出ないのかしら?と笑っていました…汗 彼女たちは悪気はないのですが、オランダ人のストレートな物言いがたまにグサっとくることも。担当によって随分対応が違うし、相性もあります。

長男の方針:「直接授乳に集中」と「睡眠の確保」だけ

長男の時は、長女の経験がある上に、上の子のお世話もあります。オペレーション的に前回と同じことはできない。そこで最初に方針を2つだけ決めました。

長女の時は、毎回おっぱいを左右15分ずつあげて、その後ミルクを足して、夫がミルクをあげている間に搾乳して……とやっていたら、気づけば「あと1時間で次の授乳」。全然眠れませんでした。長男では、これをやめました。

搾乳器は「3時間以上空きそうな時だけ」使う

具体的にどうしたかというと、1日8回の授乳のうち、1回目は片方のおっぱいだけ、2回目はもう片方だけ、と交互にあげるスタイルにしました。

搾乳器を使うのは、長男が長く寝てしまって授乳間隔が3時間を超えそうな時と夜中2時のゴールデンタイムの時にブーストするだけ。使っていたのはメデラのシンフォニー(Symphony)。病院などでも使われている電動の搾乳器で、レンタルで借りられます。母乳は「なくなった分しか作られない」ので、間隔が空きすぎると生産が減ってしまいます。だから3時間空かないように、空きそうな時だけ搾乳器で刺激する。頻回授乳の効果を搾乳器で補う、という使い分けです。

毎回搾乳していた長女の時と比べて、これは本当に負担が少なかった。ちなみに搾乳器は長女の時と同じくレンタルで、長男の時は1ヶ月借りました(レンタルの話は長女編参照)。

クラームゾルフに教わった「ブーストさせる」搾乳器の使い方

その後、クラームゾルフ(産後ケアのヘルパーさん。クラームゾルフ体験記はこちら)から、母乳の分泌をブーストさせる搾乳器の使い方を教えてもらいました。

私の場合は20分コースを選んで、搾乳と休憩を交互に繰り返し、全部で1時間くらいかけるやり方。調べてみると、これは「パワーポンピング」と呼ばれる方法のようです。一般的には「20分搾乳→10分休憩→10分搾乳→10分休憩→10分搾乳」の計1時間で、赤ちゃんが成長期に頻繁に飲みたがる状態(クラスターフィーディング)を人工的に再現して、体に「もっと母乳が必要だ」と思わせる仕組みなんだとか。

あわせて、母乳の出が良くなるというハーブのサプリも紹介されて、普通に飲んでいました。「Boezemvriendjes」(Borstvoedingskruiden=授乳用ハーブ)という名前のカプセルで、中身はフェヌグリーク50%+ガレガ50%。boezemvriendはオランダ語で「親友」という意味ですが、boezemには「胸」の意味もあるので、たぶん「おっぱいの友」とかけたネーミングです(笑)。効果はあったような気はしますが、劇的に増えたかというと……微妙なところです。

効果があったのは、クラームゾルフが赤ちゃんを連れてきてくれて搾乳中に見せてくれたことです。また、長女の姿を写真で見たり、リビングやお風呂で搾乳してみたりなど「母乳は脳からの指令で作られる」と教えてくれた通り、自分にあった方法を試行錯誤する中で母乳量は少しずつ増えていきました。

メデラの搾乳器には2つのモードがある

搾乳器のモードについても補足を。メデラのシンフォニーには「2フェーズさく乳テクノロジー」という機能があって、モードが2つあります。

シンフォニーの場合、電源を入れると刺激モードで始まって、開始2分で自動的にさく乳モードに切り替わります(母乳が出始めたらボタンで手動切り替えも可)。あとは15分・20分・30分といった時間の目安から、自分に合うものを選ぶ感じでした。詳しい使い方は機種で違うので、お手元の説明書やメデラ公式の情報で確認してくださいね。

1ヶ月ちょっとで完全ミルクへ。後悔はゼロ

実は最初は「2週間くらいでやめるかな」と思っていました。でも意外と軌道に乗ってきたので、1ヶ月延長。ところが1ヶ月を過ぎると、今度は長男の飲む量がどんどん増えて、母乳の生産が追いつかなくなってきたのを感じました。

ミルクを足していって、「ほとんどミルクになるなら、もうミルクでいいかな」と。それで完全ミルクに切り替えました。ここに後悔は何もありません。

移行期におっぱいが張った時は、お風呂で出す。これだけで乳腺炎にもならず、自然にミルクへ移行できました。長女の時に乳腺炎で2回も熱を出した私としては、これが一番ホッとしたところかもしれません。それに、上の子を連れてお出かけするようになると、やっぱりミルクの方が楽なんですよね。

まとめ:自分の体質を知って、割り切る

一番大事だったのは、最初に自分の体質を分かっておくことと、前回の経験にとらわれすぎないこと。「母乳じゃなきゃ」と汲々とするとメンタルが追い込まれて、せっかくの新生児期を楽しく過ごせなくなってしまう。できるところで割り切る——これが二人目の母乳育児で一番伝えたいことです。

出産そのものの記録は長男の出産体験記、一人目の苦労は長女の母乳育児の振り返りにまとめています。

※この記事は我が家の体験談です。母乳育児の進め方や搾乳器の使い方、ハーブの摂取は個人差が大きいので、助産師・ラクテーションコンサルタントなど専門家や公式情報でご確認ください。